勤続年数が短い人が多いのは看護師の特徴で、看護業界ではいかにして看護師に働き続けてもらうかが大きな課題となっています。看護師には女性が多いという影響もあり、結婚や妊娠、出産といったタイミングで若いうちに離職してしまう人が多いのが特徴です。
育児休暇と産前産後休暇を取得して復職してくれれば良いものの、休暇終了後に退職したり転職したりするケースも少なくありません。このような状況が生まれているのは、看護師の仕事と育児の両立が難しいことに加え、業界全体の傾向として一般的な働き方になってしまっているのが原因です。
その対策として、近年では活発な育児支援が行われるようになってきています。
院内に託児施設を用意して、育児休暇後は勤務時間中ずっと子供を預けられる体制を整えているところが多くなりました。施設によっては、育児休暇を1年半くらいまで延長できたり、育児中は時短勤務を許可したりしているところもあります。
また、家事代行サービスの補助をするなど、家事とのバランスも考えて負担を軽減する方法を選びやすくしているところも増えてきているのが現状です。
労働に対する意識改革も進められていて、時短勤務が可能な条件を満たしていない看護師でも、残業や夜勤の軽減などが行われるようになってきました。しかし、実際にはまだ育児と仕事の両立が難しいところがほとんどです。看護業界では継続して取り組んでいるものなので、看護師として働くのであればどんな課題があるのかしっかりと注目しておきましょう。
課題にしっかりと目を向けよう 勤続年数が短くなりやすい